IDM TOKYO 2018/SUPER PENGUINブース

11月30日から12月2日まで3日間、青山スパイラルにて、インテリア関連団体25団体による日本初のイベントが開催されました。

IDM TOKYO 2018

当社の竹村が今回この展示会の実行委員として参加しました。

そして、出展者としても参加。ただし、今回のSUPER PENGUINはデザイナーではなく、プロデューサーです。

有田焼による「タイル」の様々な表情を試作してみました。
会場にお越しになるインテリア界の方々に様々に発想していただき、試作を発展させていただくために。

以下、コンセプト文/

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これは「きっかけ」の展示である。
有田焼、と聞くと一般的には白磁の器や柿右衛門様式のような赤絵の文様を施した磁器をイメージする人が多いだろう。
しかし、有田焼=タイルという印象は現在ほとんどない、と言っていい。「麟/Lin」というブランドは、磁器の上に赤絵職人による独特な技法によってテクスチャーを施された磁器のシリーズ。
見る角度によって色を変える独特のメタリック感を実現し、磁器とは思えない表情を出すことに成功している。
その技法は有田焼600年の歴史の中で培われてきた技法を基に、様々な試行錯誤により生み出された表現である。今回の展示では、その麟/Linシリーズの赤絵の技法をタイルへと置き換えてみた。
赤絵職人の技を器というモノからインテリア素材へと変換してみることへの挑戦である。
タイルの表面に「赤絵を施す」ということは従来あまりされていない。手間がかかるため、コスト面から敬遠されることが原因である。
確かに大量生産には向かない。
しかし、大切な空間に向けて小ロットでのオリジナル製作ではどうだろうか。
600年の有田焼の伝統的技法を礎とした赤絵の技法による「タイル」
今回IDM TOKYOのために、タイル職人、赤絵職人達が小さな挑戦を始めた。
望むものは、IDM TOKYOでのきっかけと飛翔である。「再起動」とは、これまでの歴史を見直し、新しい「きっかけを見出すこと」と考える。
この「きっかけ」がどのような進化をしていくのか。そして、再起動の結果に何が見えてくるのか。
つまり、「再起動」とは、新しい未来をつくることである。
有田焼の未来の形。その一つをここで模索したい。

 

PRODUCED BY SUPER PENGUIN
with KINSHODO

http://idm-tokyo.com/

本記事の監修者について

竹村 尚久
竹村 尚久SUPER PENGUIN株式会社代表取締役|展示会プロデューサー/デザイナー
兵庫県姫路市生まれ。法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修了。一級建築士。1996年4月・五洋建設株式会社入社。2005年6月・インテリアデザイン事務所ディーコンセプトデザインオフィス(現・SUPER PENGUIN株式会社)設立。2006年5月・東京インテリアプランナー協会 理事就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2008年5月・東京インテリアプランナー協会 副会長就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2012年9月東京造形大学 非常勤講師(~2018)

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