EXHIBITION|Gift Show 2020 ギフト・ショー2020
HALL|東京ビッグサイト
SIZE|30.0 m×5.0 m×3.0 m(16.7小間)
CLIENT|東京ビジネスフロンティア |東京都中小企業振興公社様【商談件数 昨年比1.6倍達成】

2020年2月に行われたギフトショーにおける東京都中小企業振興公社様によるブースです。

今回の当社の役割は展示会ブースのディレクション業務。ブースデザインや設営は他社にて行い、当社では最終的な「結果」を高めるためのディレクション業務を行っています。

実際に行った業務は下記の通りです。

1.出展者説明会におけるブースセミナー

2.20社それぞれの個別面談(ディスプレイの相談他)

3.設営時の各社のディスプレイ(全社チェック)

上記に加えて会期中には立ち方・待ち方等全体を見て気になったところをアドバイスするようにしています。

出展者説明会でのブースセミナーでは、出展者の方全員に展示会で出展する際に成功するためにはどのようにブースを構成すればいいのか、当社が日頃ブースセミナーでお伝えしていることをお伝えした後に今回のギフトショーで、また今回の東京ビジネスフロンティアのブースで出展結果を出すにはどうすればいいのかを解説しました。

また、出展者全社に行った個別面談では、1社1時間程度を設定し、出展商品の内容やターゲットなどをお聞きした後に展示台上をどのように構成すればいいのかアドバイスを行いました。

この個別面談で大事なのは、その出展者がターゲットとする店舗はどこか、という点です。ブランド製の高い店舗なのか、大量陳列を行うような店舗なのか、出展者には具体的に「この店舗」と言った感じで店舗名を挙げていただきます。ターゲットとなる店舗によって展示台上の陳列の方針を決定します。

陳列の方針を考えた際、どのような店舗がターゲットなのか、それを詳しく検討し、その店舗のバイヤーさんが「うちの店舗に置きたい」と思ってくれるように陳列しなければいけません。できれば、そのバイヤーさんが自店舗での商品陳列の参考になるような形だとベストです。

そして、それはターゲットとなる店舗によって異なります。だからこそ、出展者の方は、どんな店舗に置いてほしいのかを知ることが大切で、そのためには「どんな店舗があるのか」そのことも知っていなければいけません。

当社では、地方の方には東京でどんな店舗が人気なのかもお伝えするようにしています。例えば、百貨店や東急ハンズさん、LOFTさん、ホームセンターの他に、都内ではHIKARIEに入っている店舗やKITTEに入っている店舗、AKOMEYA TOKYOさんやCLASKAさんなど、最近の商業施設に定番で入っている店舗などの情報もお伝えするようにしています。

その上で、「この商品、AKOMEYAさんに合いそうですよね。AKOMEYAさんの店舗に置いていただくことを目標に展示台の上を構成しましょう」とアドバイスいたします。

それにより、商品を置く密度やキャプションの書き方、全体の見え方などを整えます。

各社の目標店舗が決まり、陳列の方針が決まれば後は会期中の「立ち方・待ち方」。会期中は展示台の前に立ちはだかるように立つのではなく、来場者が展示台に取りつきやすいように少し離れた位置で待つようにアドバイスします。

これらの工夫により、最終的な商談件数は昨年比1.6倍となりました。

当社がブースをデザインせず、ブースのデザイン及び設営はこれまで通りであっても、このような形で関わることでも結果を上げることは可能です。

本記事の監修者について

竹村 尚久
竹村 尚久SUPER PENGUIN株式会社代表取締役|展示会プロデューサー/デザイナー
兵庫県姫路市生まれ。法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修了。一級建築士。1996年4月・五洋建設株式会社入社。2005年6月・インテリアデザイン事務所ディーコンセプトデザインオフィス(現・SUPER PENGUIN株式会社)設立。2006年5月・東京インテリアプランナー協会 理事就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2008年5月・東京インテリアプランナー協会 副会長就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2012年9月東京造形大学 非常勤講師(~2018)

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