EXHIBITION|ISOT国際文具紙製品展
SITE|東京ビックサイト
SIZE|9m×5.4m
CLIENT|イトマン株式会社 様

ISOT国際文具紙製品展でのブース。

今回のブースは様々な種類のトイレットペーパーを扱う会社様。

日頃我々がトイレットペーパーを扱う時はあまり意識をしていないものですが、テクスチャーの違うもの、香りのついているもの等、実はトイレットペーパーにも様々な種類があります。

今回のこのイトマンさんは創業は明治10年、トイレットペーパーも昭和の半ば昭和36年からと古くから日本のトイレットペーパーの製造を担ってこられました。

今回ブースをデザインするに当たってまず、「トイレットペーパー」を扱っていることを伝えることを考えました。

ISOTの会場において、トイレットペーパーを扱う会社、しかも6小間というサイズで出展される、というのはあまり見たことがありません。今回は「トイレットペーパーを扱う6小間のブースがある」というそれだけでまず興味を引くのではと考えました。

さて、それでは、ここにトイレットペーパーを扱う出展者がいる、ということをどのように伝えるべきでしょうか。

膨大なご予算がある場合にはブース上部に巨大なトイレットペーパーのオブジェでも製作して掲げればよいかもしれませんが、現実的にはブース全体のコストバランスと費用対効果を考えてデザインの配分をする必要があります。最小限の費用で最大の効果を発揮するために、コストを掛けるべきところに掛ける、それを行うことがデザインを任された者の役割、と当社では考えています。

今回はまずブースの内部を全体的に明るくするために、ブース上部に照明設置用の梁を設けています。照明はLED投光器の100Wを使用。上部の梁から周囲の「壁」を狙って照明を取りつけています。上部の梁に照明を設置し、壁から少し離れた場所から壁を明るくする。ブース内を明るくするためには、この方法がもっとも効果があります。

そして、来場者にトイレットペーパーを扱っている、ということを視認していただくために、「トイレットペーパーのひと工夫」との文字をブース上部に記載しています。このようなキャッチの文字を掲示するポイントは、来場者の動線に合わせて遠目から気付きやすい場所であること、来場者の頭より上に書くことなどがあげられます。

この文字はカッティングシートで記載。周囲には余白を広めに取り、目に止まりやすくしています。

ブースの壁面は今回はかなりシンプルにしています。シンプルにすると伝わらないのでは、とお考えの方もいらっしゃるでしょうが、その点については掲げる文字をしっかり吟味することで、まったく問題はありません。また、様々な情報を伝えることも重要ですが、その商品の世界観を伝えることも展示会では重要なことになります。この世界観を伝えることについてはまた別の機会に記載しますね。

ブース内では、様々な種類の商品を設置することはもちろん、滞留時間を延ばすための工夫もいくつか行っています。

これまでイトマンさんが作られてきたトイレットペーパーを展示して触れられるようにしたり、ちょっとした体験ができるコーナーを設けたり。

ブースに多くの来場者を集まるためには、来場者の滞留時間を延ばす場所を設け、その部分に常に来場者が溜まっている状況を作り出すことができれば効果的です。

 

著者プロフィール

竹村 尚久
竹村 尚久SUPER PENGUIN株式会社代表取締役|展示会プロデューサー/デザイナー
兵庫県姫路市生まれ。法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修了。一級建築士。1996年4月・五洋建設株式会社入社。2005年6月・インテリアデザイン事務所ディーコンセプトデザインオフィス(現・SUPER PENGUIN株式会社)設立。2006年5月・東京インテリアプランナー協会 理事就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2008年5月・東京インテリアプランナー協会 副会長就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2012年9月東京造形大学 非常勤講師(~2018)

2021.9.16@品川 ブースデザインセミナーご予約受付中

PENGUIN REPORT/ 展示会「業界関係者向け」セミナー

ペンギンリポートは、当社が日頃業務を行った際に気が付いたことをまとめて発信いたします。今回は現在のコロナ下で当社が携わったブースの中で、試したことや気が付いたことなどを取りまとめ、今後どのように展示会を検討していけば業務がうまくいくのか、事例を交えながらお話しいたします。