EXHIBITION|ギフト・ショー春2025 Gift Show 2025 Spring
HALL|東京ビックサイト
DATE|2025.02.12-14
SIZE|12m×6m×3.6m(8小間)
CLIENT|一般社団法人 石川県繊維協会 様
石川県繊維協会はこのところ毎春のギフト・ショーに出展、ピンクがトレードマークとして認識されてきています。
今回は10社が参加しました。

3.6mの高めの看板をブースにぐるりと巡らせて、協会名を明示。
対角の角に壁面、ブースのサイドに柱を立てて、柱の一部にはポールを渡し商品を展示しました。
正面とその対面には柱がなく、統一感と適度な開放感を持たせています。
正面右の展示台は商談エリアと協会事務局の待機位置を兼ねたスペース。ブースの対角位置にも同じ展示台と箱椅子のセットを設置しています。
床は会場と同じカーペットを採用。区切りをつけないことで来場者が流入しやすくしています。

1社に1台ずつの引き出し付き展示台を用意。
引き出しは商品展示にも、パンフレット等の収納にも使えます。

ブースを囲む看板を大きめに入口はやや低めにすることで、内部を居心地がよいと感じられる空間にしています。

生地見本、ストールなどはポールを設置して吊るしました。
整然と見えるようにするために柱はハンガーの幅にしています。
事前の相談会で出展品を提出してもらい、ポールを設置するかどうかと、ポールの高さも決めます。

「繊維の国・石川」をキャッチコピーに。
壁面にはスリットを入れて、内部をちら見せし、中へ入ってみたいという心理を刺激します。

展示台の上には各企業の特徴を伝えるタペストリー。
展示台を縦・横に、位置もランダムに配置。商品によって展示台に雛壇も作っています。

タペストリーには社名、取り扱い商品の特徴を入れてナンバリング。タペストリーは低め長めにして、文字を読みやすくました。

展示会用に用意したA5サイズ変形のカード(表裏)。差し色にショッキングピンクを使い、ブース全体の統一感を出しています。
出展社は各社ノベルティ、OEMなどの相談を獲得できたとのことでした。
繊維協会の出展を経て、個々に相性のよい展示会に出展する企業も出ています。
2026年春も引き続き、お手伝いすることになりました。
◆会場について
ギフト・ショーは東京ビッグサイトの東棟1〜6ホール、南棟1〜4ホールで開催される大規模展示会。今回は2700社を超える出展があり、とてもにぎわいます。石川県繊維協会は床にカーペットが敷かれて落ち着いた雰囲気がある南棟に出展でした。
◆小間位置について
8小間という大型ブースなので、四方に開けています。
通路に全面パンチカーペットが敷かれているので、ブース内も全く同じ品番のパンチカーペットにして、「境界を無くす」という手法をとりました。「気が付いたらブース内に入っていた」という状況を作るためです。さらに、四方の上部壁面を低めにして、「囲われている感」を出しました。ブース内に入った来場者が長く滞在してくれるという効果があります。
◆スタッフについて
集合ブースには10社のスタッフが立つので、それだけでもにぎわいが感じられます。にぎわっているブースには入ってみようと思うのが来場者の心理。さりげなく、自社の展示品を眺めるように立つことが来場者の「好きに見たい」という思いにもかなっています。声をかけるのはタイミングも大切です。
◆その他
販促したいものが、設置するその商品そのものなのか、その商品を構成する「素材」なのかで、商品の選定方法は変わります。繊維協会に参加している企業の多くは、商品を構成する「素材」が販促できればいいというケースです。こうした場合は、商品だけでなく、日頃扱っている素材や、様々な試作品、道具類なども置くようにします。商品を設置する、というより「自社の可能性」を展示するという考え方です。
(文:田宮谷)
本記事の監修者について

- SUPER PENGUIN株式会社代表取締役|展示会プロデューサー/デザイナー
- 兵庫県姫路市生まれ。法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修了。一級建築士。1996年4月・五洋建設株式会社入社。2005年6月・インテリアデザイン事務所ディーコンセプトデザインオフィス(現・SUPER PENGUIN株式会社)設立。2006年5月・東京インテリアプランナー協会 理事就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2008年5月・東京インテリアプランナー協会 副会長就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2012年9月東京造形大学 非常勤講師(~2018)





