EXHIBITION|FASHION WORLD TOKYO April ファッションワールド東京 春
HALL|東京ビッグサイト
DATE|2026.04.08-10
SIZE|6m×3m×2.7m(2小間)
CLIENT|株式会社クロダ 様

ギフト・ショーを縁に単独出展のためにデザイン

株式会社クロダは、香川県の手袋メーカー。レザーを素材とする手袋を中心に製造しています。

ファッションワールド東京への単独出展ブースをデザインしました。

出会いは、ギフト・ショーでした。
香川県の手袋組合の合同ブースで出展された際に、SUPER PENGUINが手がけた福井県のブースを見て、問い合わせいただいたことがきっかけです。

クロダのHPのセンスもよく、ブースでもHPのアイデアを展開。レザーの手袋という商品の魅力が一つひとつ伝わるよう、素材感を活かした展示空間をつくりました。ファッションワールド東京 春に出展した株式会社クロダのブース。ギフト・ショーを縁に単独出展のためにデザインしました

素材の魅力を伝える、白を基調としたブース

ブース全体は白を基調に、商品そのものが主役になるように計画。
2小間の1辺6mに高さ2.7mの白い壁を立てるだけの開放的な空間としました。
床も白いカーペットにすることで、ブース全体に統一感を持たせています。

壁面の絵画的演出部分に奥行き32cmほどの展示台、会場通路際に奥行き1m30cmの展示台を2台置くだけのシンプルな構成です。
素材の魅力を伝える、白を基調としたブース

手袋メーカーならではの「素材感」をデザインに

今回のブースづくりで大切にしたのは、クロダが手がける手袋そのものの魅力と、メーカーとしてのものづくりを伝えること。

HPで掲載している手袋のイラストを白い壁面に大きく表示し、会場の離れた位置からもひと目で取り扱い商品がわかるようにしました。
モノクロのイラストを壁面の白を活かして大胆に配置しているため、「KURODA」の社名ロゴも目立ちます。

レザーの端切れなど、実際の製造から生まれた素材を見せるアイデアもHPから採用。
壁面を窪ませて、レザーの端切れを絵画的に貼ることで、単なる商品展示ではなく、手袋づくりの背景まで感じられる展示空間にしました。

手袋メーカーならではの「素材感」をデザインに

ひな壇・白板で商品の価値を伝わりやすく演出

会場通路際の展示台は、中央にひな壇を設けて、商品を見やすく展示。
手袋を入れる個装箱もおしゃれなので、ひな壇には個装箱を並べ、会場通路側に手袋を1組ずつ白い板にのせて展示しました。
たくさんの商品を並べるのではなく、一つひとつの商品をしっかり見てもらえる展示法です。

どの手袋をどのような並びで見せるのかも大切なポイント。
白板のサイズ設計を含めて、細かくデザインしています。

ひな壇・白板で商品の価値を伝わりやすく演出

立体的に展示する手袋も。空間全体のバランスをとる

手袋は1組を立てて見せ、商品の個装箱も均一に積むのではなく、高さを変えることで空間全体のバランスに心地よいニュアンスをつくりだしています。

奥行き1m30cmの展示台はコの字型で、台下中央に板を入れるだけにして什器費用を削減しました。

移動が可能なキャスター付きカウンター(通称PENGUINコロコロ)も白いものを2台用意し、使わない時には壁面の展示台に並べています。
展示台と高さを揃えているので、すっきりと見えます。

立体的に展示する手袋も。空間全体のバランスが大切

現場で「素材」を貼りながら仕上げる

今回のブースでは、手袋の製造工程で生まれる、型抜きしたあとのレザーの端切れなども展示に活用。
事前に作成したデザイン計画書をもとに、現場で端材を貼りながら微調整を行い、仕上げました。

透明の瓶にも端切れを詰めて飾っています。

普段なら廃材になってしまうような素材も、見せ方を工夫することで、手袋メーカーならではの「ものづくり」を伝える要素になります。

商品だけではなく、素材や製造の背景まで感じてもらえるブースを目指しました。

現場で「素材」を貼りながら仕上げる

カラフルな端材の絵画部分がアクセントに

壁面の絵画的な表現と、商品である手袋以外は個装箱を含めて白。
おしゃれで印象的な空間になりました。

カラフルな端材の絵画部分がアクセントに

クロダのおしゃれな個装箱

クロダの個装箱は白で統一されています。
展示にも効果的なアイテムで、クロダのおしゃれ度が来場者に伝わります。

クロダのおしゃれな個装箱

商品を引き立てる、シンプルな展示

手袋はサイズが小さく、商品をたくさん並べると、どうしても全体が雑然として見えてしまいます。

そこで今回は、白い空間の中に商品を一つひとつ配置。

ひな壇や展示台を使って高さに変化をつけることで、限られたスペースでも商品が見渡しやすくなるようにしました。

通路側からも商品が目に入りやすく、来場者が自然にブースの中へ入りやすい構成です。

商品を引き立てる、シンプルな展示

◆会場について
ファッションワールド東京 春は、東京ビッグサイト 南棟1~4ホールで開催されました。

◆小間位置について
2小間を3面開放で使える位置で、会場通路も広め。来場者の目に触れやすいブースとなりました。

◆その他
クロダ様の感想「これまでギフト・ショー、Jumble TOKYOなどの展示会に出展してきましたが、一番手応えのあった展示会になりました。
ブースに来てくださった方々の感想もポジティブなものが多く、社員にとっても自社商品やものづくりの姿勢に対して自信が持てる結果になったと思います。」
(文:田宮谷)

本記事の監修者について

竹村 尚久
竹村 尚久SUPER PENGUIN株式会社代表取締役|展示会プロデューサー/デザイナー
兵庫県姫路市生まれ。法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修了。一級建築士。1996年4月・五洋建設株式会社入社。2005年6月・インテリアデザイン事務所ディーコンセプトデザインオフィス(現・SUPER PENGUIN株式会社)設立。2006年5月・東京インテリアプランナー協会 理事就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2008年5月・東京インテリアプランナー協会 副会長就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2012年9月東京造形大学 非常勤講師(~2018)

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