EXHIBITION|ブリヂストン「漫画カレンダー原画展 2026」
HALL|Bridgestone Innovation Gallery(小平市)
DATE|2025.12.18-2026.2.28 ※日曜・祝日は休館
SIZE|15m×7m×2.4m(企画エリア)
CLIENT|株式会社アクシス 様
ブリヂストンのギャラリーの企画展示をデザイン
株式会社アクシスは、「デザインの力で企業価値を向上する」をコンセプトとする企業。
ブリヂストンの東京都小平市にある研究開発拠点「Bridgestone Innovation Park」の施設として2020年11月にオープンした「Bridgestone Innovation Gallery」を総合プロデュースし、企画展の開催にも携わっています。
通常は自社でデザインまで手がけているとのことでしたが、「漫画カレンダー原画展 2026」を開催するにあたり、SUPER PENGUINに空間デザインを依頼いただきました。
Bridgestone Innovation Galleryは「創業からの歴史やDNA、タイヤをはじめとする多様な事業活動、そして未来に向けた技術革新について、五感を使って直感的に学べる無料の施設」で、原画展はその一郭で開催されました。
2026年版カレンダーの原画展
漫画カレンダーとは、毎年12名の漫画家にひと月ずつ絵を描いてもらうという趣向のブリヂストンオリジナル版で、1956年から2026年版まで70年以上発刊を続けています。
2026年版は、12か月12枚の原画に加えて、表紙絵(画・ならの先生)を含め13点。その原画を展示しました。
オープンスペースに、白壁を建てるところからデザインしています。
入口から「原画展」の文字がパッと目に入るようにしました。

Bridgestone Innovation Galleryの吹き抜け空間
2階までの吹き抜けで、窓には車やオートバイのシルエットが浮かび上がるおしゃれな空間が原画展のスペース。
タイトル「原画展」を表示した壁面は斜めに配置し、
廊下部分と会場を仕切る白壁は、閉塞感がないように下部を開けています。

白壁に歴史と洗練を伝える明朝体の赤文字
展示タイトルは、シックな印象が伝わる明朝体で「原画展」を大きく表示。
厚みのある白壁に赤文字・シンプルな赤いラインが動きを感じさせます。
壁面ごとに01、02とナンバリングしてテーマを区切って展示。
壁色を変えてめりはりをつけました。

子どもの来場者向けに低めのテーブルと椅子
子どもの来場が多いとのことで、スペース中央には低めの白いテーブルと赤い椅子を設置しました。
安全配慮でテーブルや椅子の角は丸く、椅子はクッション性のあるものを使用しています。
博物館は無料で、ゆったりと利用できるのも魅力。
子どもたちがお絵描きなどを楽しめる場所としました。

廊下側の壁面は漫画作品を使用したグラフィック
廊下側の壁面には、カラフルな漫画作品を並べました。
漫画カレンダーの楽しさが伝わります。

吹き抜けの天井からタペストリー
天井からも透け感のあるタペストリーで「原画展」を案内。
空間にまとまりを持たせることができ、2階からも企画展のタイトルが読み取れます。
施工は株式会社アクシスの取引先でという指定でしたが、蓋を開けてみると、施工会社はSUPER PENGUINの協力企業でもありました。
いつもどおりの施工の美しさが空間の質感を上げています。

過去カレンダーからも一部を展示
入口正面にあたる黒壁部分(02)には、過去の漫画カレンダーから「BLIZZAK/スタッドタイヤ」をテーマにした作品を展示しています。
メイン展示は白壁に1展ずつ説明テキストとセットにして並べています。

窓からの光も絵になる空間
吹き抜けの展示スペースには高い窓から柔らかな光が降り注ぎます。
2階にもブリヂストン製品の展示コーナー、会場の右側も別の展示コーナーがある企業博物館。2階から展示スペースが覗き込めるので、上から見た時の美しさにも配慮しました。

お絵描きを楽しむ外国人観光客の親子
撮影中に外国人観光客の親子がGallaryを訪問。
意図したとおりに、テーブルでお絵描きを楽しんでくれていました。
車やオートバイ好きの親子連れには穴場スポットのようです。

閲覧自由のブックコーナー
書棚には、漫画カレンダーを依頼した作家による漫画や絵本を設置。
テーブルへ持ってきて、自由に読めるようにしてあります。

2階から見た展示会場
奥の壁面には「Bridgestone Innovation Gallery」の表示。

04ブリヂストンの製品
会場に一角は「04」としてブリヂストンの製品を展示するコーナーを設けました。
子ども用自転車とタイヤを2種類、キャプションも配置しました。

出口側の壁面は赤白を反転
奥の出入口は赤壁に白文字で変化をつけました。
シンプルですが単調にはせず、遊び心のある空間になっています。
右奥にはセミナールームがあります。

小さい子どもが潜って遊びたくなるような楽しさ
他の展示スペースと明確に区切りながら閉塞感がないよう下部を開いた壁。
子どもが潜ってみたくなるような楽しさが生まれています。

美しいと好評だった企画展デザイン
壁の細かなデザインに注目してください。
白壁・赤壁のずらし、赤白の壁の厚みの部分まで丁寧に施行されて、デザイナーの思惑を正確にカタチにしています。

◆会場について
Bridgestone Innovation Gallery(ブリヂストン イノベーション ギャラリー)は、東京都小平市にあるブリヂストンの企業博物館。
◆小間位置について
「漫画カレンダー原画展 2026」のスペースは1階入口から見て左奥の吹き抜け。
窓からの光も美しく、開放感たっぷりでした。
◆その他
「漫画カレンダー原画展 2026」は2か月半の展示。年に数回の企画展示をしているとのことでした。
(文・田宮谷)
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