EXHIBITION|東京インターナショナル・ギフト・ショー春2022 Gift Show 2022
DATE|2022.02.08-10
SIZE|9m×3m×2.7m(3小間)
HALL|東京ビックサイト
CLIENT|町工場プロダクツ
町工場プロダクツとは、全国の町工場による有志グループ。町工場が培ってきたさまざまな技術を活用して新しいチャレンジをしていこうと活動しています。
今回のギフト・ショーには、発起人である栗原精機をはじめ合計12社が参加しました。
きっかけは、2021年10月のギフト・ショーで、スーパーペンギンがデザインした石川県ブースの目の前に出展していたことでした。好印象だと声がかかりました。
町工場プロダクツは集客には成功していて、人気もありました。そこで、スーパーペンギンは、理想的なターゲットと出会い、成約率を上げることを目標としました。
ブースは3小間を使用。12社の見栄えに考慮し、各社の製品およびスタッフ構成からレイアウトを決定しました。コミュニケーションが得意な人当たりの良いタイプがいる企業を前面に配置するなどです。
複数企業の集合ブースの場合には、商品の見栄えだけでなく、スタッフのコミュニケーション能力や企業同士の日頃からの関係性を考慮することが重要です。
町工場プロダクツのロゴが黄色。会場内でも目立つ色なので、壁面の上部に、大きめの黄色地とコントラストのはっきりとした黒文字で視認性を上げています。
会場内の小間位置は、ブースの後部から人が流入してくる状況だったため、壁面の後ろにロゴと無地の黄色を大きめに配置して目立たせています。視線を捉えるためでしたが、撮影スポットととしても人気でした。
商品の見せ方も工夫。出展に先駆けて、全社でセミナーを受講していただき、その後、個別に相談会を開催してディスプレイの方向性を検討しました。
手前には日頃使っている部品など、上段には創り上げた製品、壁面はパネルとして構成。パネル下部は、段上の商品の背景になるように無地にしてあります。
パネルは商品説明ではなく、商品の世界観を表現しました。実際の販売場所となる店舗を想定し、その店舗がイメージできる写真を選定しています。
ブース全体の見栄えを保つために、12社をナンバリングして社名とともに記載。統一感を演出すると同時に、出展者数を把握できるようにしています。
集合ブースは全体的な統一感が課題です。ディスプレイを含めてフォーマットを統一することで全体の印象を向上し、良い顧客を呼び込むことにつながります。
展示の一例。研磨が専門と瞬時にわかるように、イメージ写真と「研磨屋」の文字を目立たせています。
事前のセミナーで、キャプションの色、素材、サイズ感、デザインの方向性など、作り方を指導。
商品が生きる統一感のあるキャプションを各社が用意しました。
提示したフォーマットに従って、OZOPS小澤製作所が作成したキャプション。
OZOPS小澤製作所の陳列。パーツ類を一定の間隔で配置し、グレーを背景にして商品の見栄えをよくしています。
ブースの右半分をあえて壁にして、スリットを設け、スリット越しに商品が見えるように設定。ブースの中に入ってみたいという好奇心をくすぐる仕掛けです。
壁がなければ人が流入するというものではなく、入ってみたいという気持ちを喚起させることが大切です。スリットの下にはパンフレットを設置して、通路を歩いている人をスリット近くへ引き寄せます。
各社の収納スペースを陳列棚の下に用意。上部にはオープン収納を設けて、名刺やパンフレットを格納、下には白無地の段ボールを置き、スタッフのカバンや予備のパンフレット入れとしました。ロゴで作成したラベルを貼ることで、段ボールの印象を整えます。
ラベルはブースの印象を上げるために、見栄えを重視。小さなラベルがブース全体のイメージに影響します。
<結果>3日間の会期中、絶え間なく人が集まっていました。想定していたとおり、ロフトにもつながり、ロフト渋谷、ロフト銀座で、2022年5月にポップアップ特設会場がつくられるといった成果にもつながっています。
本記事の監修者について
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METHOD/は、当社が日頃ブースのデザインを行っている中で、この手法を用いれば集客に成功する、と実感した手法、実際に集客に成功した手法をとりまとめてお伝えいたします。常に出展者に寄り添い、共に「出展成功」を考える立場だからこそ気が付くこと、展示会ブースを行う立場だからこそ気が付くことをお伝えいたします。