EXHIBITION|Gift Show Autumn 2025 第100回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋 2025
HALL|東京ビックサイト
DATE|2025.09.03-05
SIZE|30m×6m×3.6m(20小間)
CLIENT|(公財)石川県産業創出支援機構(ISICO) 様
タペストリーでゆるく囲い、28社を紹介
公益財団法人 石川県産業創出支援機構(ISICO)による集合ブースを今回も担当しました。
会場壁面側に位置するアイランドスペース20小間に、28社が出展。
前回同様、能登支援コーナーも設置しています。
アイランド型のスペースではあるものの、一面は会場壁面に接するバックヤードにあたるため、実質は三面開放の構成です。
四方に柱を立て、梁を巡らせ、会場壁面側はタペストリーで覆うことで、ほぼ壁面のように仕上げました。
横長30mの面を正面とし、向かって左側の辺には中央に壁を設置。壁の両側は開口としています。
正面には床まで届く縦長のタペストリーを12枚配置し、さらに入口サインとして横長のタペストリーを左右両端に2枚設置。内部が見通せる、開放感のある囲いとしました。
左右端の横長タペストリー部分が入口の印象をつくり、縦長タペストリーの切れ目からも自由に出入りできる構成です。

横長のタペストリーをのれん型のサインに
サイン代わりの横長タペストリーには、1枚の写真を使用し、モノクロでデザイン。
低い位置に「ISHIKAWA」の文字を大きく配置しました。
ギフト・ショーの「LIFE×DESIGN」エリアへの出展に合わせ、その表記も加え、「がんばってます。いしかわ」というメッセージを縦にレイアウトしています。
タペストリーを活用することで、全長30mに及ぶ梁構造への負担を抑えることができます。

縦長タペストリーは会場通路側でデザインを統一
会場通路とブースを隔てる役割を持つ縦長のタペストリーは、通路側のデザインを統一。
ブース内部への関心を喚起することを目的に、あえてシンプルな表現にまとめています。
会場通路側にはあえて照明をつけず、ブース内部を際立たせています。

縦長のタペストリーの間から出入り可能
タペストリーで会場通路とブースをゆるやかに仕切るのは、集客を意識した設計です。
開放的な構成よりも、あえて「閉じた印象」をつくることで、来場者の「中を見てみたい」という心理を引き出します。
開けた空間はどこからでも入れる反面、すぐに離脱できますが、「全部が見えない、囲われた空間」は、内部に入った来場者がなかなか離脱しないことがわかっています。
なお、会場壁面側にはグレーのタペストリーをもう一枚設置し、こちらからは出入りできない構成としています。

正面の左右に入口の印象をつくる
正面右端にもサインとなる横長のタペストリーを設置し、入口の印象を形成。
左右のタペストリーは同一デザインで統一しています。
また、会場通路側にはあえて照明を設けず、ブース内部の明るさを際立たせる演出としました。


タペストリーの通路側はブース内の案内。裏面は28の出展各社の情報をプリント
ブース内部は白で統一して明るい空間に
幅30m×奥行6mのブース内は、柱間に梁を渡し、そこから各社の展示台へ照明を配置。
全体を白で統一することで、内部に入った瞬間に明るく印象的な空間が広がります。
1社につき1枚のタペストリーとなるように各社の展示台を配置し、1〜28の通し番号を付与。
引き出しと背の付いた展示台は毎回リユース。展示台の上の雛壇などは、今回も各社1時間の展示相談を行い決めています。
集合ブースでは、まず全出展者を対象に展示会出展の基礎セミナーを実施。
その後の個別相談では、出展予定の商品を持参いただき、取捨選択を含めた展示方法を具体的にアドバイスしています。
中央には多目的テーブルを配置し、スタッフの待機や商談スペースとして活用しています。

ブース左側にインフォメーションデスクを配置
ブース左側の一辺には、両側を開放した壁面を設置し、内側にも大きく「ISHIKAWA」と表示。
看板代わりのタペストリーをくぐるった位置に、インフォメーションデスクを設け、28社の一覧を掲載したリーフレットを置いています。
リーフレットはタペストリーと同様にモノクロで統一し、出展数の多さを強調。細長いアコーディオン折りで、表紙と裏表紙を対にして並べました。

ブースに向かって左の一辺には「ISHIKAWA」を表記した壁を立てました。左右を開けています。

28社を紹介するリーフレット。表紙・裏表紙をセットにして並べています。
タペストリーと展示台で見せ方を最適化
各タペストリーには、通し番号・キャッチコピー・社名・紹介文を、展示台に隠れない高さで配置。
展示台の背面や雛壇も、展示物に合わせて高さやグラフィックを調整し、相互に効果が高まるよう設計しています。
商品一つひとつを見やすく展示することが、来場者への訴求につながります。
これらは、事前の個別相談で各社の展示内容を把握しているからこそ実現できる構成です。
統一感のある空間は来場者にとって魅力的に映り、「立ち寄ってみたい」と感じさせるブースを生み出しています。


各社のキャッチコピーは竹村が作成
各社のキャッチコピーは、1社1時間の相談内容をもとに、SUPER PENGUINの竹村が作成。
来場者の興味を引き、分かりやすく魅力が伝わることを重視しています。
「世界のコレクターが注目する『作家作品』、揃ってます。」
「新作登場/組合せ自由。新提案のテーブルウェア」など。
来場者の視線は展示台を追うだけでなく、空間全体を把握しようと上方にも向けられるため、キャッチコピーは重要な役割を担います。

右側には「能登未来」のタペストリーを設置
SUPER PENGUINは「展示会は未来をつくる場所」と捉えています。
復興に向けた取り組みが続く能登を応援するコーナーを今回も設置。
あえて「復興」という言葉は使わず、「能登未来」と表現しています。
タペストリー下のテーブルには、能登の事業者や作家の作品を展示。
あわせて、現状や復興の歩みを伝える写真とテキストも掲示しました。
来場が難しい事業者が多いため、キャプションで丁寧に商品説明を行っています。
作品からは、前向きに進む力がしっかりと伝わってきます。


「能登未来」の展示台には複数の事業者の商品を展示
「閉じた空間」に来場者が集まる
タペストリーによって構成された「閉じた印象」の空間には、多くの来場者が集まりました。
集合ブースは、出展者がいるだけでも自然と賑わいが生まれます。
入口から内部の様子が垣間見え、人が集まっていることで「価値のある場ではないか」という期待感が生まれます。
明るく整然と商品が並ぶ空間も相まって、来場者を引き寄せる結果となりました。


梁の高さは3.6m。看板代わりのタペストリーは低めですが、ほとんどの人は頭を下げずに通れます。
◆会場について
ギフト・ショー2025秋は、東京ビッグサイトの東展示棟4〜8ホール、西展示棟1〜4ホール、南展示棟1〜4ホールとアトリウムを使用する大規模展示会。
石川県産業創出支援機構は「LIFE×DESIGN」部門に出展しました。
◆小間位置について
西展示棟のホール3。来場者受付カウンター近くの入口を入ってすぐの位置でした。
実質3面開放の形は初めてだったので、訪問者数に影響するのか懸念していましたが、十分な集客ができました。
◆その他
後日、振り返りセミナーを開催。ワークショップスタイルで意見交換を行いました。
準備について、たとえば英文表記を入れたことによって海外のバイヤーと話ができたとか、当日の対応についてなど、参加者の経験を共有。
次回出展に向けての学びとなっていました。
(文:田宮谷)
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