壁面パネル、来場者は時間をかけて読んではくれない

出展社が思っている以上に、来場者はパネルを読んでくれない
パネルの前、3 秒で「何を伝えたいか」を理解させること

A1サイズのパネルをブース内にたくさん貼っているブースをよく見かけます。そして最近はそのパネルをLEDパネルにして光らせているブースも。ですがパネルをブース内に掲示する場合にはかなり慎重な検討が必要です。まず来場者は出展社が思っている程、じっくりと長い時間をかけてパネルは読んでくれません。せいぜい A1サイズのパネル1枚を1分というところでしょうか。もしそれ以上読んでいるときっと出展社のスタッフが声を掛けることでしょうから。基本的にパネルは、ぱっと見た瞬間、数秒で「何を伝えたいのか」を理解してもらえるような内容であることが重要です。読んでほしいあまりにたくさん内容を詰め込み過ぎるのは NG。当社ではそんなパネル対策として、パネルと同時に配布資料とカンペ(資料を貼り付けた説明用手持ちパネル)を活用する案を推奨しています。

また、LEDパネルの採用も長所短所を理解した上での利用が大切です。パネルは光ってよく見ますが、同時にその明るさ故にその下にデモ機や商品があった場合にそのデモ機や商品が目立たなくなってしまうのです。LEDパネルを使用する際には、ブース内の照明の機能も十分に検討しましょう。

さて、ブースデザインにおいて壁面のサイン(ロゴなどの文字関係)やパネルのデザインなどの「グラフィックデザイン」はブースのデザイン的な品格を決める重要な要素なのですが、1点知っていただきたいことがあります。それは「ブースの壁面のパネルデザイン」と「配布資料のチラシデザイン」の考え方は異なる、ということ。よくチラシのデータをベースに、「これを A1パネルにしてください」と言われることがあります。その場合、集客を考えた時、そのまま A1にすることはNGです。

チラシは「人」が持って回るもの。それに対して壁面のパネルは「壁に付いて動かないもの」。これがその理由なのですが、壁面にあるパネルは、来場者がどこからそのパネルを見るかによって文字の大きさを変えないといけないのです。そのようにしないと、出展者の自己満足の「読んでもらえないパネル」になってしまいますので注意が必要です。

本記事の監修者について

竹村 尚久
竹村 尚久SUPER PENGUIN株式会社代表取締役|展示会プロデューサー/デザイナー
兵庫県姫路市生まれ。法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修了。一級建築士。1996年4月・五洋建設株式会社入社。2005年6月・インテリアデザイン事務所ディーコンセプトデザインオフィス(現・SUPER PENGUIN株式会社)設立。2006年5月・東京インテリアプランナー協会 理事就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2008年5月・東京インテリアプランナー協会 副会長就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2012年9月東京造形大学 非常勤講師(~2018)

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