2018年12月に開催された住宅・ビル・施設WEEKにて凸版印刷様のブースを担当させていただきました。

凸版印刷様の展示会ブースの画像1

今回の凸版さんは住宅の今後のIoT化を見据えてIoT建材をメインに出展されています。フローリングの下にセンサーを仕込んで、位置検知ができる「センシングフロア」や一見木目調の壁面に文字が浮かび上がる「インフォウォール」、床にある点検口のようなものが実は体重計でスマホと連動できる「ステルスヘルスメーター」。そんなIoT建材を今回凸版さんは発表されました。

4小間以上の展示会ブースでは「集中して滞留する場所」をブース中心部に設けること

今回のブースサイズは6小間。このようなサイズで集客を実現させるためには、まず、ブース正面中央付近に、「来場者が滞留する場所」を作るようにすると効果的です。

展示ブース正面の画像
展示ブース斜めからの画像
滞留時間が延びた展示会ブースデザインの画像

「溜まり」を作ると個々の来場者のブース滞留時間が延び、人混みになりやすくなります。その人混みが他の来場者を呼ぶのです。

展示会でのプレゼンスペースは、「プレゼンしていない時間」をどう作るかが大切

今回の場合、ブース中央正面には、新商品であるIoT建材を設置し、ついでにその場所をステージとしてブース正面にいる方々に説明できる場所としました。ブースにプレゼンスペースを持たせる場合、「プレゼンを行っていない時間」が無駄な場所にならないような配慮が必要なのですが、今回はこのIoT建材の展示場所を兼ねることでその課題をクリアしています。

凸版印刷様の展示会ブースの画像2凸版印刷様の展示会ブースの画像3

凸版印刷様の展示会ブースの画像4

建築・インテリア系の展示ブースの陳列の画像

展示会ブースはデザイン以上に集客などの「結果」が大切

展示会のブースや店舗のデザインは、いわゆる「デザイン」以上にデザインした先の「結果」が大切になってきます。
特にわずか3日間で終了する展示会は、店舗デザイン以上にその結果を出せるデザインかどうかが問われる職種になります。
出展社が数百万という金額を投資するに値するデザインかどうか。
その意味で、いわゆるBtoB商談会のような展示会におけるデザインとはまず「集客を実現するため」であることが最重要項目になります。

本記事の監修者について

竹村 尚久
竹村 尚久SUPER PENGUIN株式会社代表取締役|展示会プロデューサー/デザイナー
兵庫県姫路市生まれ。法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修了。一級建築士。1996年4月・五洋建設株式会社入社。2005年6月・インテリアデザイン事務所ディーコンセプトデザインオフィス(現・SUPER PENGUIN株式会社)設立。2006年5月・東京インテリアプランナー協会 理事就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2008年5月・東京インテリアプランナー協会 副会長就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2012年9月東京造形大学 非常勤講師(~2018)

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