EXHIBITION|日本観光ショーケース in 大阪・関西 Japan Tourism Showcase
HALL|インテックス大阪
DATE|2023.03.24-26
SIZE|12m×6m×3.6m(8小間)
CLIENT|公益財団法人アイヌ民族文化財団 様
公益財団法人アイヌ民族文化財団が運営するウポポイは、アイヌ文化を学び、体験できる施設。公益財団法人のブースのため一般公開の入札に参加し、現地も複数回訪問、お手伝いするのは初めてでした。
施設は、北海道登別温泉の北に位置する白老に、コロナ禍に突入した2020年のオープンで、来訪者が極端に少ない状況が続いたとのこと。
日本の観光施設や旅行会社が集う展示会「日本観光ショーケース in 大阪・関西」に出展することで、修学旅行や旅行会社の企画ツアーの訪問地として検討してもらうことが目的です。
8小間と広いブースだったので、周囲には壁を立てて、ブース内に広い通路を設け、来場者を流入されるように設計しました。
ブースは白を基調にしたペンギン流の全体にスッキリとしたデザイン。シンプルに藍色を差して、アイヌの文様を入れています。
写真中央をステージに見立てて、1日に何回かアイヌの楽器演奏も実施。
ウポポイの民族衣装を着せたマネキンをブース周囲に配置。ファッション提案ブースのようなおしゃれな印象を重視しました。
ブース内部の壁面には85inchのモニターを埋め込み、アイヌの踊りなどの映像を常時放映。
白い壁にもアイヌの文様を入れています。
ファッションコーナー。読んでもらうことを前提に壁面を構成。展示台にはiPadを置いて、ファッションに関する映像を流していました。
アイヌの言葉のコーナー。壁に無地の短冊、テーブルにアイヌの言葉のスタンプ5種類を用意して、来場者が気に入った言葉を短冊に押して持ち帰れるようにしました。
短冊は首から吊るせるように紐も用意。
「ピッカ」は美しい、おいしい。「イヤイケレ」はありがとう。「イランカラッテ」はこんにちは。朝でも夜でも一日中使える挨拶です。「ノンノ」は花。ちなみにシシャモもアイヌ語。札幌をはじめ北海道の地名の多くが実はアイヌ語とのこと。
人気のエリアでした。
食文化の紹介コーナー。展示台の上には食文化関連のパンフレット。アイヌの料理本も展示。
メインの展示台には、アイヌの生活道具やウポポイの土産品を並べて透明アクリル板で保護。
上段はウポポイ博物館のパンフレット。下段はマスコット「トゥレッポん」がアイヌの楽器を持っている姿を印刷した袋。ノベルティや資料を入れて並べ、自由に持ち帰っていただきました。
ブース外壁のアイヌ文化伝承スタッフ紹介コーナー。担当しているプログラムの概要を紹介しています。
壁面にはブース内が見えるようにスリットを設置。人の姿が見えることで、ブースに入る抵抗感が減少します。
施設を巡るツアースケジュール例を展示。ウポポイには、見る・体験するなどテーマによって施設が複数あり、1日楽しめます。
三重県にある松浦武四郎記念館の紹介エリア。幕末から明治にかけて全国を行脚した松浦武四郎は「北海道の名付け親」と称され、アイヌ文化の伝承にも貢献した人物です。
ウポポイと共催イベントを開催するなど交流があります。
ウポポイのマスコット「トゥレッポん」。アイヌ語で「オオウバユリ」、アイヌの伝統野菜として保存食にも使われるそう。スーパーペンギンのスタッフが写真撮影のために熱演中。
会期3日間のうち初日はビジネスデー、後半2日は一般公開だったため、来場者の中には、この機会にアイヌ文化に触れようという学生の姿もありました。
本記事の監修者について
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