コロナによる影響。
4月の展示会。当社が関わる予定だった展示会は全てが中止もしくは延期となりました。
3月と異なるところは、中止ではなく延期とする展示会が増えてきたところ。
どの展示会も概ね秋を目指して再スケジュール設定されています。
とは言え、今のこのコロナの状況が回復しなければ例え秋にスケジュールを移動しても開催は難しいでしょう。
今は少しでも早く状況が良くなることを願わずにはいられません。
さて。ぼやいてばかりいては何も始まりません。
この期間にやれることをやろう、といろいろ活動中です。
 
■今回は展示会業界におけるONLINE/OFFLINEについて。
 
展示会業界でも展示会のあり方として「オンライン」という言葉が現在かなり言われています。世間の注目はやはりオンラインの在り方。
でも、個人的には「これからの展示会業界」を考えた時には、2つのベクトルがあると考えています。
 
まずはもちろんオンライン展示会のあり方。
これについては今様々な方が話しています。
これを機におそらくこの先進化していくことでしょう。
 
でも、それと同時に「オフライン」の必要性も見直されてもいいでしょう。今この時期だからこそ、オンラインだけを見るのではなく、同時にオフラインの在り方も見直すべき、だと個人的には感じています。これが2つの目のベクトル。
 
これまでは、オフラインの展示会をベースにオンラインがくっついていた感じでしたが、これからはオンラインの存在感が増していく。
しかしながら、展示会がオンラインに取って変わるということは現実的にはないはずです。
きっと、これまでのオフライン展示会の中にオンラインが融合していく、その先にあるのが展示会の次の形、その1つなのではと感じます。
 
さて。とは言え、今のこの時期、展示会が開催できない、というのは展示会業界にとっても、また出展者にとってもかなり厳しい現実的な問題です。どうにか、今のこの状況下で開催することはできないだろうか。そう考えてしまいます。
 
では、オンライン展示会を立ち上げて開催するか?
でもやはり実際に商品に触れられないのでは印象が弱くなります。HPと一緒でしょ、と言う人も出てくるでしょう。
それに、何よりもオンラインだと今危機に瀕している設営会社にとって何の助けにもなりません。
 
そんな中ふと思うのです。
だったら「無人展示会」っていうものって開催できないかな、と。
会場にいるのは、人数制限の中で会場に入って来るバイヤーさんだけ。出展者の参加は無し。出展者は商品を会場に送るだけ。会場に送られてきた商品は、当社のような会社が最小限で効果のあるディスプレイを行う。もちろんブースも最小限でかっこよく作る。イメージは大事ですので。会議机の上に並べるのはNG。つまりNIPPON QUALITYの簡易版で出展者がいないイメージ。
 
バイヤーさんは気になった商品があれば、直接出展者に電話なりZOOMなりで連絡して商談を行う。オンラインより何らかの形で商品が手元のあった方が商談が進むと思うのです。
広い会場でなくてもいいと思います。こんな簡易な形の無人展示会が全国各所で開かれている、そんなイメージ。
バイヤーをどう呼ぶとか、費用の内訳は?と言われてもこれからなのですが。。
 
ただ、どんな形であれ、オンラインだけを見るのではなく、今だからこそオフラインの在り方を再考してもよいのかな、と感じています。

本記事の監修者について

竹村 尚久
竹村 尚久SUPER PENGUIN株式会社代表取締役|展示会プロデューサー/デザイナー
兵庫県姫路市生まれ。法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修了。一級建築士。1996年4月・五洋建設株式会社入社。2005年6月・インテリアデザイン事務所ディーコンセプトデザインオフィス(現・SUPER PENGUIN株式会社)設立。2006年5月・東京インテリアプランナー協会 理事就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2008年5月・東京インテリアプランナー協会 副会長就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2012年9月東京造形大学 非常勤講師(~2018)

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