EXHIBITION|interiorlifestyle Tokyo2018 インテリア ライフスタイル2018
HALL|東京ビックサイト
SIZE|6m×3m×2.7m(2小間)
CLIENT|株式会社マルアイ 様
マルアイさんは、
和紙問屋として創業し、封筒や祝儀品を中心とした老舗紙製品のメーカーさんです。
1888年に創業し、和紙の販売から始まったマルアイさんは、封筒や障子紙、祝儀袋など、さまざまなライフシーンで使われる紙製品を作っていらっしゃいます。
祝儀袋はもちろんですが、
今回はマルアイさんが長く扱ってきた素材「障子紙」と「嗅覚」を合わせて作られた、新しく五感に訴える紙と香りのライフスタイルプロダクト『GOKANKAKU』のペーパーフラワーディフューザーと水引フレグランスディフューザーを展示したいとの事でした。
ブースレイアウト的に、
ディフューザーと祝儀袋、2種類の商品を2小間ブースでどのようにどのように見せたらいいのか。
仕切りを作ってしっかりとエリアを分けたブースデザインが良いのか、一緒にディスプレイしていいのか。
展示の仕方・工夫等も必要となります。
基本的に、インテリアライフスタイル展は会場の通路が広くゆったりとした雰囲気に作られています。
今回、マルアイさんの小間位置は3面開放型、正面と両サイドはオープンに出来る小間位置になっています。
ブースに近づくにつれ、通路度の位置からも全体が見える位置になります。
当社は2種類のブランドをしっかりとした仕切りを作らず、開放感のあるブースにしました。
しかし、きちんと2種類のブランドがあるという事はわかりやすく見せなければなりません。
そこで、当社はエリア分けを色で表現することにしました。
まずは奥の壁面部分の色を変えることにしました。
ディフューザーはグレーの壁面。祝儀袋は白の壁面。
その間に間接照明を入れ立体的に見せる事で高級感を出しています。
エリア分けを自然になじませることで、ブース全体の統一感を作り出しています。
ディフューザーエリアの壁面には可愛いパッケージを並べてディスプレイしています。
照明はしっかりとブース全体を明るくなるように、
梁をつけ梁から壁面と商品に向けて照明を当てています。
梁をつける場合、柱がなければなりません。
当社は圧迫感が出ないよう、極力細いポールを使用しています。
実際に、ポールは気にならず開放感があって良かったとお聞きしています。
デザインだけでなく、集客的にも人が集まりやすいブースデザインにしなければ効果が出ません。
ブースの前の通路が広い場合、来場者が通路を歩いているとブースから遠く前を歩いてしまう傾向にあります。
来場者は“つかまりたくない”と考えているため、遠巻きに歩いてブースを見るのです。
少しでも来場者の歩く位置をブース寄りにしたい。
ブースに近づいてくれるように展示台を通路側に置きます。
そこにキャッチとなる商品を置くと来場者は気になって展示台の近くに寄ってきます。
今回は、展示台には香りを体験できるようにディスプレイしました。
種類ごとに丁寧に並べ、サンプルを置き香りが体験できる。
実際に店舗に置かれる時もこのような形でディスプレイすればよいというイメージがしやすいように並べています。
来場者は通路から展示台に近づき、香りを嗅ぎながらスタッフと話をされていました。
体験していただく事があると、自然と滞留時間が延びるのです。
基本的に来場者さんはつかまりたくない、早く他のブースもまわりたい、と思っているものです。
ブースに人がいないとすぐ話しかけられてつかまってしまうのではないか、すぐ帰れなくなるのではないか、と警戒してしまいます。
ブースに人がいると安心してブースに近づいてくれるのです。
滞留時間が増えるという事は、ブースに人がいる時間が長くなること。
人がいると来場者は自然とブースに近づいてくる、入って来れる状況が作れると言う事なのです。
そういった意味でも、香りのサンプルを通路側展示台に置き、香りを嗅いでもらうという体験型を取り入れる事はとても重要な事です。
今回、マルアイさんの展示台にはたくさんの人が集まっていました。
ブース造りには、かっこいいブースやセンスがいいブースというだけでなく、
きちんと出展効果を高める事の出来る工夫が大切なのです。
本記事の監修者について
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METHOD/は、当社が日頃ブースのデザインを行っている中で、この手法を用いれば集客に成功する、と実感した手法、実際に集客に成功した手法をとりまとめてお伝えいたします。常に出展者に寄り添い、共に「出展成功」を考える立場だからこそ気が付くこと、展示会ブースを行う立場だからこそ気が付くことをお伝えいたします。