EXHIBITION|FACTORY2016
HALL|東京ビックサイト
SIZE|9m×3m×2.7m(3小間)
CLIENT|横河電機株式会社 様

FACTORY2016の展示会ブースデザイン装飾

「このような壁面があって本当に来場者は入るのだろうか?」
展示会出展に経験がある方はまずこの写真を思って感じることと思います。
しかし、このブースは出展者である横河電機さんの過去の出展においてトップクラスに来場者が集まる、という結果を残しました。
会期中に担当者さんから、ブースに人が集まりすぎて大変なことになっています!と会場の写真が届き喜びを共感し合えて嬉しかったことを覚えています。
このブースをデザインしたのは、来場者は「オープンだからブースに入ってくる」のではなく「気になるから入ってくる」ということ。
もちろん今回のように壁を作ったからといって来場者が入ってくるわけではありません。
今回のこのブースは計算ずくでブースを構成しています。
手前の壁面、よく見ていただくとブースの小間形状に対して僅かに斜めにしていることにお気づきでしょうか。

FACTORY2016の展示会ブースデザイン装飾

壁面を通路に対して5度斜めに設置し、その壁面の先に「IIoT?」という言葉を大きく設置しています。
来場者は遠目から横河電機さんのブースの存在に気が付きます。しかし壁面で遮られてブースの内部は見えません。しかしその壁面の先には「IIoT?」の文字が見えるのです。IIoTとはインダストリアルIoTの略。その言葉に?を設けることでブース内部が気になるような仕組みにしています。
通路を歩く来場者は、壁面が切れた箇所で思わず歩くスピードをゆるくしてブースの中を覗いてしまいます。その瞬間にスタッフの方々は来場者にお声がけをしてブースの内部へと誘導するのです。

FACTORY2016の展示会ブースデザイン装飾

 

FACTORY2016の展示会ブースデザイン装飾

FACTORY2016の展示会ブースデザイン装飾

今回のこの手法の結果、会期中は常にブース内が来場者で賑わうという状況になりました。
壁があるから来場者は入ってこない、という考え方は正しくなく、壁があっても壁がなくても、来場者にとって「気にならない」ようであれば自社ブースには立ち寄ってはくれません。逆に何らかの形で「気になる」ような仕組みをつくり、更にそれがその年のテーマ・流行等に則った内容のものであれば来場者に響くはずです。ブース内には想像以上の来場者を集めることが可能となってきます。

FACTORY2016の展示会ブースデザイン装飾

 

FACTORY2016の展示会ブースデザイン装飾

FACTORY2016の展示会ブースデザイン装飾

FACTORY2016の展示会ブースデザイン装飾

FACTORY2016の展示会ブースデザイン装飾
ブースデザインには人が集まるように、さまざまなデザインのアイデアと工夫が大切となります。
ただ見た目がいいブース、かっこいいブース、センスのいいブースだけではなく、
きちんと目的を表記し、気になってブースを見たくなるようなブースデザインが集客効果を高めるブースとなるのです。

 

本記事の監修者について

竹村 尚久
竹村 尚久SUPER PENGUIN株式会社代表取締役|展示会プロデューサー/デザイナー
兵庫県姫路市生まれ。法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修了。一級建築士。1996年4月・五洋建設株式会社入社。2005年6月・インテリアデザイン事務所ディーコンセプトデザインオフィス(現・SUPER PENGUIN株式会社)設立。2006年5月・東京インテリアプランナー協会 理事就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2008年5月・東京インテリアプランナー協会 副会長就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2012年9月東京造形大学 非常勤講師(~2018)

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