2022年9月に開催されたギフトショーでの石川県ブースが、石川県産業創出支援機構(ISICO)の機関誌に弊社の事例が紹介されました。
代表・竹村尚久のインタビューも掲載されています。

ISICO PRESS|ギフトショー石川県ブース

https://www.isico.or.jp/site/journal/isico-v125.html

今回の石川県ブースの形状は、各社の展示台をブースの内側に向け、28社を左右に14社ずつ、中央にカウンターを置いたレイアウトにしています。
つまり、通路に向けて「背を向けた」レイアウトにしているのです。

なぜ、内側に向けたのか、その詳細な意図は下記動画をご覧ください。

実はこのブース、昨年のギフトショーの石川県ブースとほぼ同じレイアウトです。出展社も2/3の会社さんが同じ。
しかしながら、昨年と比べて全社合計の成約金額が約3倍。商談件数なども2倍近くを達成したとのことです。(上記の動画は、昨年のISICOブースのもの)

なぜ、このように「同じレイアウト」でありながら結果が上がったのか。

それは、ブースのイメージ(グラフィック)の変更、そして商品陳列方法の刷新があります。
ブースの外観デザイン。今回は全面白にし、グラフィックデザインは、「&プレミアム」などの雑誌のイメージを彷彿とさせるものにしました。品よくセンス良く、といった感じに。

これは、デザイン的にこれが好き、といった単純なものではなく、「より質の高いものを求めるバイヤーさんに来ていただく」ことを想定して、そのようなバイヤーさんが好む印象にした、という意図があります。

また、陳列についても、昨年と比べて印象を変えました。たとえどのような商品であっても、印象よく見えるように商品を設置した後ろには「パネル」を設置することを基本とし、そこには「製作風景」や前に置く商品の印象を高めるようなデザインと素材選びをしています。昨年と今年のブースの陳列イメージの違いをみていただければ一目瞭然かと。

昨年の石川県ブースは、会場内で最大級に集客を達成しましたが、残念ながら参加した全社に商談があったわけではありませんでした。昨年は、それが悔しかったので、今年は「全社成功」を目指し、そのためには何ができるかを徹底的に検証してみたのです。それが、3倍、という結果に結びついたのだと思います。

しかしながら、それでも今年のブースでも、結果にはまだ差がありました。もちろん、それは「商品力」の差でしょう、と言われればそれまでなのですが、ブースで結果を出すことを求められている以上、やはり全社成功を目指すべきで、それを何とかするのがブースデザインの力だと思うのです。

今回も何とか、出展された皆さんに喜んでいただくことができ、こうして機関誌にも掲載していただきました。
このような結果が、やはりこの仕事の楽しくやりがいのあるところですね。

これからも、さらに皆さんの商品の販路開拓のお手伝いをしていきたいと思います。

本記事の監修者について

竹村 尚久
竹村 尚久SUPER PENGUIN株式会社代表取締役|展示会プロデューサー/デザイナー
兵庫県姫路市生まれ。法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修了。一級建築士。1996年4月・五洋建設株式会社入社。2005年6月・インテリアデザイン事務所ディーコンセプトデザインオフィス(現・SUPER PENGUIN株式会社)設立。2006年5月・東京インテリアプランナー協会 理事就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2008年5月・東京インテリアプランナー協会 副会長就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2012年9月東京造形大学 非常勤講師(~2018)

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