当社の事務所がある目黒にはたくさんの飲食店がありますが、現在の緊急事態宣言を受けて、ほとんどのお店がイートインは中止、テイクアウトのお弁当のみとなっています。

私(竹村)自身は事務所から徒歩圏内に住んでいるため、毎日目黒権之助坂を歩いて通勤しています。

そんな中、道々にあるお弁当販売を見ながら気が付いてことを書いてみようと思います。

当社は、日頃は展示会でのブースデザインを行い、ブースでの集客を考えているのですが、今回は「店頭お弁当販売版」。つたない箇所はご容赦の程を。。

 

店頭でのお弁当販売のポイントを私なりに考えてみました。

まず前提条件として、通りの歩く人が自分達のお弁当台の前を通るのはわずか1秒。見るのは「ほんの一瞬」。そう思うべきです。その一瞬に「ここで買って行こうかな」と思わせなければいけません。

■前提条件

1.通行人が自分たちのテーブル(店)の前を通り過ぎるのは「1秒」

2.自分たちのテーブル(店)を見るのは「一瞬」

 

この前提条件をベースに、まず「お客様の視点」を5m前と1m前(目の前)に分けます。

その観点から「売場」となるテーブル(屋台)は、自分の「頭より上」と「テーブル上」の2つのポイントに分けます。

頭の上は、5m前の人に気づいてもらうためのもの。

5m前にいる人が、遠くの上部に「弁当」の文字を見て「あ、あそこにお弁当が売ってる」と気づいてもらうためのもの。できれば、〇〇弁当、と内容まで書きましょう。

テーブル上は「1m前を歩いている人」向け。

この段階だと、人は上部ではなくテーブルの上を見ます。

ここで重要なのは、「あ、ちょっと見てみようかな」と思わせること。(近づけさせる)

テーブルの上は、主役のお弁当の中身が見やすいように高さは75㎝程度にしましょう。

何のお弁当なのか、値段はいくらか、は「瞬間」に分かるようにしておきます。

「買いたくなる」ように少し「おいしそうなにおい」がしてもいいですね。

そして、テーブルのどこかには店名を表記し、お持ち帰りの袋にはショップカードを入れておきましょう。落ち着いたらお店に来てもらえるように。

少しは参考になりましたでしょうか?

飲食店に携われている方の少しでもお役に立てれば幸いです。

 

■店頭でのお弁当販売|10のポイント

1.お客様の視点を「5m前」と「1m前」で考える
2.5m前からは「弁当」の文字を高い位置(頭の上)に掲示する
3.テーブルの高さは弁当の中身が見えるように少し低め(750㎜程度)
4.お弁当の種類は3種類(日本人は選べる3の数字が好き)
5.何の弁当か、大きくシンプルに表記する(0.5秒で視認できるように)
6.値段も分かりやすくはっきりと表記
7.可能であればお弁当(サンプル)を少し斜めに置いて見やすく
8.お店の方は、「待ち構えない」。お声掛け、もしくは作業をしてるフリ。
9.どこかに「〇〇飯店」といった「店の名前」を表示。
10.持ち帰りの袋にはさりげなくショップカードを入れておく。

※つまり、お祭りの際の屋台を簡単にしたイメージです。

※祭りの屋台との違いは、「店名」も伝えて後日来てもらえるようにする、というところでしょうか。

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本記事の監修者について

竹村 尚久
竹村 尚久SUPER PENGUIN株式会社代表取締役|展示会プロデューサー/デザイナー
兵庫県姫路市生まれ。法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修了。一級建築士。1996年4月・五洋建設株式会社入社。2005年6月・インテリアデザイン事務所ディーコンセプトデザインオフィス(現・SUPER PENGUIN株式会社)設立。2006年5月・東京インテリアプランナー協会 理事就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2008年5月・東京インテリアプランナー協会 副会長就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2012年9月東京造形大学 非常勤講師(~2018)

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