EXHIBITION|The 33rd Congress of Japanese Society of Endourology 第33回 日本泌尿器内視鏡学会
HALL|京都国際会館
SIZE|7.2 m×7.2 m×3.3 m(5.8小間)
CLIENT|ドルニエメドテックジャパン株式会社 様

学会系のブースをどのようにつくるか。

東京ビッグサイトなどで行われる一般的な展示会と、学会系のブースでは「集客」を考えた場合、ブースの作り方が異なります。

一般的な展示会では来場者は各ブースを回ることが目的で来場されますが、学会においては必ずしもそうではありません。来場される先生方はセミナー等を聞きに来るついでに企業ブースに立ち寄る、というのが実際の形です。

それでは、そのような条件の下、ブースはどのようにあるべきなのでしょう。

まず学会系の展示会のブースづくりのポイントは「おもてなし感」にあります。先生方が企業ブースのある会場に来られる時間には波があります。また企業ブースを主目的にしている、という方は数が少ない、と考えるべき。

すると、自社ブースへの集客を考えた場合、

①新規の先生方と出会う(新規顧客獲得)

②既存の先生方との関係を強化する

この2点を目的と据えた場合、②の既存関係の強化がかなり重要となります。

さて、今回のこの泌尿器内視鏡学会でのドルニエメドテックさんのブース。

このブース、かなり多くの先生方に立ち寄っていただき、スタッフの方々では対応できないほどでした。

そのポイントは何だったのでしょう。

今回は先生方と話す場所を2種類設けました。

1か所はお茶などをお出しするカウンター。もう一つは気軽に座ったり荷物を置いたりできるベンチのような場所。

ブースの会場にお越しになった先生方が、気軽な気持ちで座っていただけるように敢えてベンチタイプな箱型の椅子にすることで、座ってもらってもいいし、立ち話でカバンを置くだけでもいい、そんな場所にすることでさりげなくコミュニケーションを誘います。

ブース全体の印象も、過度に書き込むことなく、高額な商品の品質を表現するようにシンプルなデザインとしています。

ただ、「何が今回は違うのか」が先生方に一目で分かるように壁面にはキャッチの文字「超・見える化」の文字を記載。

キャッチの文字のポイントは一瞬で読めること。

他の壁面が真っ白でも、キャッチが正しければ、しっかりと伝えたいことは伝わります。

 

 

 

本記事の監修者について

竹村 尚久
竹村 尚久SUPER PENGUIN株式会社代表取締役|展示会プロデューサー/デザイナー
兵庫県姫路市生まれ。法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修了。一級建築士。1996年4月・五洋建設株式会社入社。2005年6月・インテリアデザイン事務所ディーコンセプトデザインオフィス(現・SUPER PENGUIN株式会社)設立。2006年5月・東京インテリアプランナー協会 理事就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2008年5月・東京インテリアプランナー協会 副会長就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2012年9月東京造形大学 非常勤講師(~2018)

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