EXHIBITION|FOODEX|2014

SIZE|6.0M×3.0M×H2.7M(2小間)

CLIENT|株式会社スタイルブレッド 様

スタイルブレッドは桐生市にある「焼きたての最高の状態を閉じ込めた焼成冷凍パン」を扱う企業様。
今回のFOODEXでは、より多くの来場者に自社商品を知っていただくべく展示会に参加されました。

今回のスタイルブレッドのブースは「マルシェ感」を出すことをテーマに、木目調とグリーンをベースに、パンをたくさん貯えたバスケットを壁面に並べることで「マルシェ感」のにぎわいを出すようにしています。

街中にあるこだわりのベーカリーショップをイメージし、木目調の梁には装飾イメージとしてのペンダント電球を設置しています。
食品系の店舗での照明は演出効果を考えて、色温度を低くした(黄色っぽい)照明を使用することが多いのですが、展示会でそれをすると周囲と比べてくらい印象となってしまい、結果として集客に影響が出てきてしまいます。
ですので、当社では食品系のブースであっても、周囲からブースを明るく見せるLED投光器を使用しています。

食品系の展示会ブースデザイン装飾のポイント

食品系の展示会ブースを検討する際に大事なことは「センスのよい賑わい」です、と当社ではお伝えしています。
当社では、白くすっきりとしたシンプルなブースをつくるイメージを持たれている方が多いのですが、食品系の時にはそのようにしていません。食品系の展示会で白くシンプルなブースをつくっても来場者は寄って来ないんですね。

デパ地下のイメージ、とでもいうべきでしょうか。
食品系のブースを考える際には、大きなグラフィックや文字などを使用し、ブース全体に「賑わい感」を出すようにします。
しかし、「賑わい」があっても、雑然としていて、印象が悪ければいけません。
モノがあふれている今の時代、商品やブランドの印象がよく見えるようにする、ということは売り上げをあげるためには必須の要件となってきます。そこで、「賑わい」があっても、センスが良いこと、つまり「印象がよいこと」「お値段以上の印象がある」といったものを感じるようにする必要があるのです。

食品系の展示会にはFOODEXの他にFABEXやSMTSスーパーマーケットトレードショーなどがありますが、その展示会でもその考え方は共通となります。

では、賑わいを出す、と言っても具体的にどのようにすればいいのでしょうか。
まずは、ブース内の「余白」を最小限にする、ことが一つの指針になります。
例えば、壁面に何を掲示すればいいのかわからない、そんな時には壁面前面に商品のイメージを訴求させるような写真を印刷してしまいましょう。「壁面全面グラフィック」です。費用的には掛かってしまいますが、一枚の大きな写真を引き伸ばすと、かなり迫力があります。

この時、間違ってもしてはいけないのが、小さなチラシやポスターをセロハンテープで「べたべた」と貼ってしまうこと。さらにしわだらけ、ということもよくあります。

よく、地方自治体で出展している集合ブース、そこに出展している個別企業(スーパーマーケットトレードショーなど)に多く見られる状況です。これは印象が悪くなってしまうだけでなく、そこに置いている「商品に対する印象」も悪くなってしまいますので、してはいけません。
解決策の方法の1つは、1枚の写真を大きく引き伸ばすこと。壁面印刷でなくても、タペストリーにして吊り下げるのでも構いません。客観的に見て、印象がよいかどうか、自社ブースを離れた場所から見直してみましょう。

本記事の監修者について

竹村 尚久
竹村 尚久SUPER PENGUIN株式会社代表取締役|展示会プロデューサー/デザイナー
兵庫県姫路市生まれ。法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修了。一級建築士。1996年4月・五洋建設株式会社入社。2005年6月・インテリアデザイン事務所ディーコンセプトデザインオフィス(現・SUPER PENGUIN株式会社)設立。2006年5月・東京インテリアプランナー協会 理事就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2008年5月・東京インテリアプランナー協会 副会長就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2012年9月東京造形大学 非常勤講師(~2018)

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METHOD/は、当社が日頃ブースのデザインを行っている中で、この手法を用いれば集客に成功する、と実感した手法、実際に集客に成功した手法をとりまとめてお伝えいたします。常に出展者に寄り添い、共に「出展成功」を考える立場だからこそ気が付くこと、展示会ブースを行う立場だからこそ気が付くことをお伝えいたします。