EXHIBITION|東京インターナショナル ・ギフト・ショー2021秋
DATE|2021.10.13-15
HALL|東京ビックサイト
SIZE|3m×3m×2.7m(1小間)
CLIENT|松田医薬品株式会社 様

 

今回、紹介するのは医薬品会社が開発した入浴剤です。
松田医薬品株式会社は、高知県に本社を置く医薬品・医薬部外品・化粧品の製造販売等を行う企業。高知県内ではよく知られていて、入浴剤の研究も30年以上になります。展示場では、7種類の生薬を素材にした「生薬めぐり湯」など、7-8種類を紹介します。

課題は、OEMに注力した展示にすること。
壁面にOEMの文字を、ほかでは見ないほどの大きさで表示しました。人が集まった際にも人の頭の上にくるように配置しています。

展示台は人が寄り付きやすいように通路側に配置。遠くから会場を眺めると、人が集まっている様子が目につきます。


梁を渡しているのはライトを設置するため。
梁があることで、後ろの壁や通路側の展示台が明るくなり、集客に効果的です。
梁を支える柱(写真右)は、細い金属棒を用いることで圧迫感のないようにしました。

展示台の高さは、人が手に取りやすいように100cmに設定。目線に近い高さです。

展示台の通路側小窓にグレープフルーツを置いているのは、会話のきっかけとなることを想定しています。
会話を、新型コロナ感染症によって発生しているフードロスへ導き、フードロスとなる食品からも入浴剤は作れることを伝えたいと考えました。

あらゆるモノが単なる飾り付けではなく、会話のいとぐちになり、OEM商品のヒントとなることを企図しています。

ブース内部の壁面に、入浴剤に使用している生薬を並べて展示。
原料への信頼感や、身体に良いものを想起させます。複数並んでいることがポイントです。

一方、壁面の文字には、大きな意味は持たせていません。印象を創り出すための文字として使っています。ブースでは、印象を創り出す文字・画像、OEMのような機能的な文字の使い分けも重要です。

壁面全体にはレモンの画像を拡大してあしらい、フードロスの会話のいとぐちにすると同時に、鮮やかな黄色が遠目にも強い印象を生みます。
展示会場では、印象的なブースに人が寄ってくるからです。

スーパーペンギンでは2018年から、松田医薬品様の展示会ブースデザインを担当しています。
最初のご依頼は、入浴剤のパッケージデザインを含むブランディングを変更したタイミングでした。以来、継続的にご依頼をいただいています。

今回も、期間中ほぼ途切れることなく人が集まる結果となりました。
ご担当者様からは「毎年、結果を出してもらっている、最良のパートナー」という言葉をいただきました。

本記事の監修者について

竹村 尚久
竹村 尚久SUPER PENGUIN株式会社代表取締役|展示会プロデューサー/デザイナー
兵庫県姫路市生まれ。法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修了。一級建築士。1996年4月・五洋建設株式会社入社。2005年6月・インテリアデザイン事務所ディーコンセプトデザインオフィス(現・SUPER PENGUIN株式会社)設立。2006年5月・東京インテリアプランナー協会 理事就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2008年5月・東京インテリアプランナー協会 副会長就任 / インテリア系展示会IPEC/JAPANTEX実行委員会。2012年9月東京造形大学 非常勤講師(~2018)

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